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検 証

4カドの
実力者

「4カドに実力者がいると荒れる」。出走表の読み方としてよく聞く話は、本当なのか。
10年近くの成績と舟券の回収率を数えると、1コースは確かに負けやすくなる。ただ、荒れ方はほとんど変わらない。4という数字も、特別ではありませんでした。

4号艇にA1の文字

出走表の4号艇の欄にA1の文字があって、1号艇はB1。こういうレースの予想で、よく使われる言い方があります。

「4カドに実力者がいると荒れる」

A1は、選手の級別の一番上です。

カドは、ダッシュ勢の一番内側。スタートの前に大きく後ろへ下がって助走を付ける外側の組のうち、一番内にいる舟で、スタートで内の3艇より前に出やすいとされる位置です。そこに腕のある選手が入れば、助走の短い内側のスロー勢をまとめて外から抜き去り(まくり)、1号艇は1着を逃す。

本当にそうなるのか。10年近くの成績を数えました。

カドは記録にない

2016年11月1日から2026年8月11日まで、3,571日分の競走成績で、538,268レース。舟は枠番どおりの位置に並ぶとは限らず、スタート前に内側を奪い合うこともあるため、実際に入ったコースを進入の記録から拾っています。

実力者は、その日の番組表でA1級だった選手。A1の中にも、まくりが得意な人と差し(内の舟が回った隙間を突く勝ち方)が得意な人がいますが、まずは級別のA1を実力者と見なします。4コースにA1が入ったのは、全体の約4分の1でした。

4カドを確かめる記事なのに、どの舟がカドだったかは記録にない。成績のファイルに、スローとダッシュの区別が載っていない。困ったところから始まります。

そこで、この記事では4コースに入った舟を数えます。いつもカドとは限らない位置です。

ほぼ同じだった

4コースにA1がいたレースで、1コースの1着率は54.82%。いなかったレースでは54.66%でした。

この0.16ポイントの差(ポイントは率同士の差のこと)は、偶然でも普通に出る大きさ。俗説を確かめに行って、「差は見つからない」という答えを持って帰ってきたことになります。

俗説は外れた、とここで書くこともできる。書かないのは、4コースにA1が入る日には、他にも入っているものがあるからです。

強い者同士で帳尻が合う

理由は1コースの側にあった。4コースにA1がいたレースでは、1コースにもA1が座っていた割合が48.6%。いなかったレースでは28.2%でした。強い選手が集まる開催では、1コースも4コースも強い。強い1コースと強い4コースが同じレースに入って、差し引きすると、ほぼ帳尻が合っていました。10年分の差が、跡形もなく隠れている。数える側から見ると、ほとんど完全犯罪です。

そこで、比べる相手を揃えました。同じ場、同じ年で、1コースの選手の級別も同じレース同士。その中で、4コースがA1かどうかだけで分けて比べ直します。

揃えた差は、5.4ポイント。4コースにA1がいると、1コースの1着は100レースで5回ほど少なくなる。

偶然では、まず出ない差です。開催日ごとに引き直して200回数え直しても、ほぼ5.1ポイントから5.7ポイントの間に収まります。他のコースにいるA1の数、予選か準優かといったレースの種類、その開催に集まったA1の多さを揃える条件に足しても、差は4.2ポイントから5.7ポイントの間に収まりました。

10年、同じ向き

たまたま何年かが強く出ただけ、ということはないのか。年ごとに分けて、同じ計算をしました。

2017年から2026年まで、どの年も4.3ポイントから6.4ポイント下がっている。2016年は11月と12月だけで数が足りず、図では灰色です。2026年は8月11日まで。

数え方を変えても、向きは変わらない。同じ選手同士で比べても、6艇が枠番どおりに入ったレースに絞っても、出走表の枠番で数え直しても、差はどれも5ポイント以上ありました。同じ選手同士でも、4コースにA1がいる日には勝ちにくくなっていました。

カド受けと1コースの級別

3対3の隊形なら、まくりに来るカドを最初に受けるのは3コースの舟。いわゆるカド受けです。カド受けが張って止めれば、まくりは1コースまで届きにくい。3コースの選手の級別で分けて、比べ直しました。下がる幅は、4コースがA1の時に1コースの1着率が下がる幅です。

3コースレース数下がる幅
A級268,7483.6ポイント
B級269,1596.6ポイント

2つの開きは約3ポイントで、偶然では出ない大きさでした。3コースがB級のレースは予選に多いので、レースの種類も揃えて数え直しましたが、開きは同じくらい残ります。数字の向きは、俗説の筋書きどおり。ただ、カド受けが止めたのか、A級の3コースが自分で勝ちを持っていったのかまでは分けていません。

1コースが強ければ、平気なのか。

1コース普段の1着率下がる幅
A172.5%6.1ポイント
A259.8%4.9ポイント
B139.9%5.2ポイント
B232.4%見分けられず

A1の1コースでも6.1ポイント下がる。平気ではありません。元の1着率から見れば、A1は100回の1着が92回ほどに、B1は87回ほどになる計算。割合で比べると、冒頭のようなB1の1コースの方が崩れ方は大きい。

B2の1コースに4コースのA1が来たのは、この期間で1,831レース。差を見分けるには少なすぎて、出走表で見かけるには多すぎる数です。

勝率を引き算する

級別は、A1かどうかの2択です。出走表には、もっと細かい数字が載っている。選手ごとの全国勝率です。4コースの全国勝率から、1コースの全国勝率を引いて並べました。

4コース−1コース1コースの1着率4コースの1着率
2.0より多く低い70.2%3.6%
1.0から2.0低い65.1%5.8%
0から1.0低い58.7%8.5%
0から1.0高い49.7%12.6%
1.0から2.0高い38.7%19.0%
2.0以上高い27.2%27.1%

勝率の差が1.0広がるごとに、1コースの1着率は5ポイントから12ポイントずつ動く。4コースの勝率が2.0以上高いと、1コースと4コースの1着率がほぼ並びます(揃える前の値です)。

A1の中でも、差は大きく違いました。4コースのA1を全国勝率で3つに分けると、下の3分の1(6.43未満)では3.6ポイント、真ん中では5.1ポイント、上の3分の1(6.89以上)では7.8ポイント。A1の文字より、その横の勝率の方が多くを語っています。

1節に1回

では、どのくらいの大きさなのか。

6日間の節なら、1つの場で72レース。4コースにA1が入るのは、そのうち約18レースです。1コースの負けは、1節に約1回増える計算になる。

この差を、同じ場に通って自分の目で見分けようとすると、その場の開催日で約285日。1つの場の開催は年に約192日なので、1年半通い詰める計算です。

それでも、読者が自分の印(◎や○)を動かすかどうかの目安としては、足りる大きさです。この連載では「検証:冬はイン」で、1着率の差が2.0ポイントより小さければ印は動かさない、という目安を置きました。「検証:地元」の1.8ポイントが、印の動かない差だったからです。5.4ポイントは、その目安を大きく超えます。

荒れたのか

俗説の後半、「荒れる」の方はどうか。1コースが負けやすくなるのなら、配当も跳ねるはず。3連単の払戻が1万円以上の万舟の割合を、同じように揃えて比べました。

普段の万舟の割合は17.0%。4コースにA1がいると、それが0.8ポイント増える。偶然ではありませんが、小さい差です。4コースにA1がいるレースで、万舟が120レース余りに1レース増えるだけ。

万舟に届かない中穴まで含めて、払戻の中央値(真ん中の値)でも見ました。揃える前の値で、4コースにA1がいるレースは2,650円、いないレースは2,540円。1コースが1着を逃したレースだけに絞っても、5,990円と5,740円です。1コースの負けが増えた割に、配当はほとんど動いていません。

勝つのは実力者

勝った舟の側から見ると、理由が見えてきます。4コースの舟が1着になったレースだけを取り出しました。

勝ったのが4コースのA1なら、払戻の中央値は4,340円。A1でない4コースの舟が勝った時は8,520円で、ほぼ倍でした。

1コースから減った1着が、どこへ行ったのか。同じ揃え方で6コース全部を数えると、4コースが9.0ポイント増え、1コースが5.4、2コースが1.3、3コースが0.9、5コースが1.0、6コースが0.4ポイント減っていました。増えた分は、ほぼ全部4コースのA1本人に行っています。

4コースの実力者は、1コースを倒す。ただ、ほとんど荒らさない。

まくりの方も見ておきます。1コースがまくりで負けたレースで、まくったのが4コースの舟だった割合は、4コースにA1がいると46.0%、いないと26.9%。まくる役は、確かに4コースへ回ってきます。ただ、4コースのA1が勝った22,468レースの決まり手は、A1でない4コースの舟が勝った35,438レースとほとんど変わらず、まくりに偏っているわけではありませんでした。

4という数字は効いていたか

そもそも、「4カド」の4は効いているのか。同じ揃え方のまま、A1が入ったコースを2から6まで入れ替えて比べました。

2コースのA1なら6.2ポイント、3コースで5.8、4コースで5.4、5コースで4.5、6コースで3.4ポイント。他のコースにいるA1の数を揃えると、2コースから4コースまでは6.0、5.9、5.7とほぼ横並びになります。

4は特別な数字ではなかった。内側の2コースや3コースのA1も、同じくらい1コースを負かしていました。外に行くほど効き目は小さくなり、代わりに万舟が増える。6コースのA1なら、万舟の割合は4.2ポイント増えます。

効くのは予選

レースの種類で分けると、差の大きさはまるで違いました。普段の1着率は、4コースにA1がいない時の1コースの1着率です。

レースの種類普段の1着率下がる幅
予選・一般戦51.7%7.1ポイント
選抜・特選など61.8%2.2ポイント
準優勝戦73.2%2.2ポイント
優勝戦66.9%見分けられず

効いているのは、ほとんどが予選と一般戦。選抜や準優勝戦では、差は2.2ポイントまで縮む。ここは読みですが、A1が集まるレースでは相手もA1が多く、4コースのA1だけが抜けて強いわけではないからだと考えられます。

場によるのか?

「場による」。4カドの話には、決まってこの一言が付いてくる。24場を1場ずつ、同じ揃え方で数え直しました。

向きは、24場のどこでも同じでした。違うのは強さ。一番大きいびわこで8.0ポイント、一番小さい蒲郡で2.5ポイント、真ん中あたりの平和島で5.4ポイント。ただ、1場だけだと数が少ないので、前後1.4ポイントほどは偶然でも揺れます。

それを差し引いても、場の違いは本物でした。場の違いがないとして1,000回数え直しても、ここまでばらついたことは一度もない。ただ、順番は年によって入れ替わります。前半の5年で1位だったびわこは、後半は10位でした。

場による、は本当でした。分かれるのは「効く場と効かない場」ではなく、「よく効く場と、そこそこ効く場」です。

手がかりになりそうなのは、普段のスタートでした。A1がいない普通のレースで、4コースが1コースより平均でどれだけ遅れてスタートするかを、場ごとに出すと、一番遅れるびわこで0.03秒弱、約0.2艇身。尼崎は逆に、4コースの方が平均0.01秒弱早い。これを場ごとの下がる幅と並べると、こうなる。

普段4コースのスタートが遅れがちな場ほど、4コースにA1がいた時に1コースが崩れる。インの強さやまくりの決まりやすさでも並べてみて、揃ったのはこれだけでした。3つ試した分を割り引いても、偶然でこれほど揃うのは70回に1回ほど。ただ、点は24しかなく、この遅れには場ごとの隊形の癖も入っています。図で一番大きく外れているのは常滑で、理由は記録からは分かりませんでした。

風と波がある日ほど効く

同じ場の中でも、日によって差の大きさは動く。場と年と1コースの級別を揃えたまま、風速と波高で分けた。風が2m以下なら4.8ポイント、3mから4mで5.5、5m以上で6.7ポイント。波も2cm以下で4.8、3cmから5cmで5.8、6cm以上で7.9ポイントと、荒れた水面ほど大きくなります。

風と波は同じ日に重なりやすいので、片方を揃えてもう片方を見直しても、どちらも効いたままだった。水面が難しい日ほど腕の差が出る、とも読めます。ただ、風向きと安定板は分けていないので、向かい風でダッシュが有利になる分が混ざっているかもしれません。

勝負はスリットの先

カドが深く引いて、勝負に出る。これも4カドでよく聞く言い方です。どれだけ引いて助走を付けたかは、成績のどこにも書かれていない。残っているのは、各艇がスタートラインを通った瞬間、いわゆるスリットのタイミングだけです。

タイミングを見る限り、4コースのA1は前に出てくる。4コースの舟が1コースより0.05秒以上遅れてスリットを通るのは、普通なら32.0%のレース。4コースがA1だと、それが5.7ポイント減ります。

ただ、前に出てくる分だけで、1コースの負けは説明し切れません。4コースのタイミングが同じくらいだったレース同士で、比べ直しました。表の左は、1コースと比べた4コースのタイミングです。

4コースはレース数下がる幅
0.05秒以上遅い163,7321.9ポイント
0.01から0.04秒遅い117,9293.1ポイント
同じから0.04秒早い133,1905.6ポイント
0.05秒以上早い118,3495.5ポイント

タイミングが同じくらいでも、4コースがA1なら1コースは負けやすい。遅れるほど差は小さくなり、0.05秒以上遅れると1.9ポイント。もっとも、どのくらい遅れるかは、レースが始まるまで分かりません。

目安として全体の5.4ポイントを分けると、タイミングの差で付くのが1.5ポイントほど、スリットの後で付くのが4.0ポイントほど。タイミングを揃えても、差の多くは残ります。深く引いた舟は、タイミングが同じでもスリットを通る時の速さが違うと言われるので、その引きの分がここに入っていてもおかしくない。1マークの回り方も、ここに入ります。記録では、これらを分けられません。

カドは深く引いて勝負に出ているのか。前に出てきているのは確か。ただ、勝負の多くは、タイミングの記録が残る場所より少し先で付いているように見えます。そこから先は、スタンドで見ている人の方が詳しい。

展示とモーター

スタンドの外からでも、レースの前に分かることが2つあります。展示タイムと、モーターの2連率。

展示タイムは、効き方を変えていた。4コースの舟の展示タイムがそのレースで1位か2位だと、4コースのA1で下がる幅は6.7ポイント。3位か4位で4.8、5位か6位で4.0ポイント。展示で4コースのA1が速ければ、1コースの印はもう一段動くことになります。

モーターは、効き方を変えませんでした。4コースのモーター2連率が1コースより10ポイント以上高くても低くても、下がる幅は5.3ポイントから6.3ポイントの間。ただ、モーターそのものは効いていて、4コースにA1がいないレースでも、4コースのモーターが10ポイント以上高いと、1コースの1着率は52.0%、10ポイント以上低いと58.4%でした。A1とモーターは、別々に足し算されているように見えます。

舟券で見ると

ここまでは1着率の話でした。舟券を買う側から見ると、どうなるか。ここからは、レースの前に分かる出走表の枠番で数えます。

まず、1号艇が3着にも入らない、いわゆる「飛ぶ」方。1号艇が3着以内に残る割合は、4号艇がA1のレースでも、そうでないレースでも80.6%で、全体では変わらない。1号艇がB1なら、70.8%が65.5%に下がる。

次に回収率。同じ買い方を100円ずつ続けて、何円戻ってきたかです。4号艇がA1のレースは129,827、そうでないレースは407,343。

買い方4号艇A1A1なし
1号艇の単勝90.0%90.8%
4号艇の単勝69.3%71.2%
4号艇の複勝80.9%77.1%

これは揃える前の値です。場・年・1号艇の級別を揃えて差を取ると、1号艇の単勝はマイナス0.3ポイント、4号艇の単勝はプラス1.4ポイントで、どちらも偶然の揺れの範囲に収まる。1号艇が崩れやすくなる分は、単勝のオッズにもう入っていると読めます。こちらが10年分を数えて見つけたことを、単勝のオッズの方は先に知っていたようです(10年とは)。

揺れを超えたのは3つです。4号艇の複勝は、揃えるとプラス5.1ポイント。1号艇の複勝はマイナス1.7ポイント。もう1つは風で、4号艇がA1の時に1号艇の単勝の回収率が下がる幅は、風2m以下の日より風5m以上の日の方が5.0ポイント大きい。オッズが追いついていないように見えるところは、この3つだけでした。

もっと外も見ておきます。6号艇がA1だと、6号艇の単勝は49.6%、複勝は66.8%。A1でない6号艇(36.2%、50.7%)よりは高いものの、ここでも100%には届きません。

100%を超えた買い方は、どこにもありませんでした。風の組み合わせは多くの分け方の中から見つけたもので、過去10年の数字です。これからも同じとは限りません。

動くのは1号艇の印

当たっていたのは、1コースが負けやすくなるところです。5.4ポイント、2017年以降どの年も同じ向き。カド受けがB級の時、予選や一般戦、風や波のある日、4コースのA1の勝率が高い時、展示が速い時に、もっと強く出る。

外れていたのは、荒れるところ。増えた負けの分を取っているのは、4コースの実力者本人でした。万舟が増えるのは、A1がもっと外、6コースにいる時の方です。

それから、4は特別な数字ではなかった。2コースや3コースのA1も、同じくらい1コースを負かしています。

出走表の4号艇の欄にA1の文字を見つけても、配当の桁はほとんど動かない。動くのは、1号艇の印の方です。ただ、その印の分は、単勝のオッズにはもう入っているようです。

この検証の数え方
  • 期間:2016年11月1日から2026年8月11日。競走成績(Kファイル)の3,571日分。8月11日で止めたのは、級別を取っている番組表の手元の在庫がそこまでだからです
  • レース数:538,268。1着のない不成立72レースと、1コースか4コースの進入が記録にない2レースを除いています。4コースにA1が入ったのは137,201レースです
  • コース:枠番ではなく、実際の進入で決めています。カド(ダッシュ勢の一番内側)かどうかは記録にないため、4コースに入った舟を数えています
  • 実力者:レース当日の番組表(Bファイル)でA1級だった選手。級別は番組表から選手ごとの変更日を拾って当てています。比べる相手の「A1でない」には、A2・B1・B2が入っています。A1がいないレースの中で、4コースがA2かB級かで比べると、A2の時に1コースの1着率は3.0ポイント低くなります
  • 揃えた条件:場・年・1コースの選手の級別(4段)。組の中に比べる相手がいない112レースは、揃えた比較から外れています
  • 比較の基準:組の中で「4コースがA1かどうか」のラベルだけを1,000回入れ替えて作った分布と比べています。理論上の確率分布は使っていません。この方法で見分けられる最小の差は0.43ポイントです。本文の「偶然では出ない」は、入れ替えた1,000回(年ごとは200回)のうち、実際の差以上が出たのが0回だったことを指します
  • 重み:組ごとに、A1がいた件数といなかった件数の積を、その和で割ったもの。揃えた組の中での平均的な差です
  • 開催日単位の揺れ:場×開催日を単位に、元のデータから引き直して200回数え直した時の差の標準偏差は0.15ポイント。5.1から5.7は、5.4の前後にその約2倍を取った範囲です
  • 揃える条件を足した確かめ:他のコース(2・3・5・6)にいるA1の数(0・1・2以上)を足すと5.7、レースの種類を足すと5.5、その開催日のA1の割合(5段)を足すと4.2、3つ全部で5.4、レース番号を足すと4.2、進入固定のレースを除くと5.3ポイント。他のコースにA1が1人もいないレースに絞った9.0ポイントは、絞り込んだ組だけの値です
  • レースの種類:レース数は、予選・一般戦など393,658、選抜・特選など112,208、準優勝戦24,209、優勝戦8,193。成績に書かれたレース名で分けています。「優勝」を含み「準」を含まないものが優勝戦、「準優」を含むものが準優、「ドリーム」「選抜」「特選」「特賞」「特別」を含むものが選抜・特選など、残りが予選・一般戦など。見分けられる最小の差は、予選・一般戦など0.51、選抜・特選など0.88、準優1.75、優勝戦3.06ポイント。優勝戦は1コースの1着率が2.9ポイント上がる向きでしたが、見分けられる最小の差に届いていません
  • 年ごと:年ごとに場と1コースの級別で揃え、入れ替えは200回です
  • 数え方を変えた確かめ:同じ選手同士(1コースに入った選手と級別ごとに揃え、4コースがA1の時とそうでない時の両方がある4,063組・1,968人)で7.2ポイント。両方が揃う組に絞っているため、偏りがあり得ます。6艇全員が枠番どおりのコースに入った411,322レースで5.4ポイント(枠なりでも3対3とは限らないため、4コースが必ずカドとは言えません)。枠番の1号艇の1着と、枠番の4号艇がA1かどうかで数え直すと5.3ポイント(不成立を除いた538,270レース。進入の記録がないレースも枠番なら数えられるため、本編より2レース多い)
  • カド受け:3コースの進入が記録にないレースは表に入っていません。A級はA1とA2、B級はB1とB2です。2つの開きは丸める前の値で2.9ポイント。レースの種類も揃えると、A級3.2、B級6.4、開きは3.2ポイントです
  • 1コースの級別ごとの差:その級別の中で、場・年で揃えた値です。本編と同じ揃え方になります。A2は4.9ポイント。100回が92回・87回は、下がる幅を普段の1着率で割った値からの計算です。B2で4コースにA1がいた1,831レースでは、下がる幅0.6ポイントに対して見分けられる最小の差が3.2ポイントあり、差を見分けられませんでした
  • 勝率の引き算:番組表(Bファイル)に載る、その日時点の全国勝率を、1コースと4コースに入った選手で引いたもの。6艇の欄が読めたレースで、両方の勝率がある501,719レース。揃える前の値です。差がちょうど境目の値の時は、4コースが高い側の段に入れています
  • 4コースのA1の勝率3段:4コースのA1の全国勝率を、少ない順に3等分しています(6.43と6.89で区切り)。場・年・1コースの級別で揃え、見分けられる最小の差は0.67から0.71ポイントです
  • 1着の行き先:4コースにA1がいると、各コースの1着率がどれだけ増減するか。場・年・1コースの級別で揃えた値で、6つを足すと0になります。どれも偶然では出ない大きさです(見分けられる最小の差はコースごとに0.12から0.42ポイント)
  • 決まり手:4コースのA1が勝った22,468レースでは、まくり42.4%、まくり差し26.4%、差し20.2%、抜きと恵まれ11.0%。A1でない4コースの舟が勝った35,438レースでは、45.9%、25.8%、18.7%、9.6%。揃える前の値です
  • 展示タイム:競走成績に載る展示タイムで、4コースの舟がそのレースの6艇の中で何番目に速かったか(同じタイムは同じ順位)。6艇とも記録がある532,253レース。見分けられる最小の差は0.71から0.76ポイントです
  • モーター:番組表に載る、その日時点のモーター2連率。0%のもの(新しいモーターなど)を除いた474,734レース。見分けられる最小の差は0.78から1.11ポイントです
  • 1節:6日間・1日12レースとしています。4日や5日の節なら、その分少なくなります。4コースにA1が入るのは、1つの場の1開催日あたり3.05レースです
  • 開催日285日:見分けられる最小の差が今回の差まで下がるのに要る、4コースにA1がいるレースの数(約870レース)を、1開催日あたりの3.05レースで割ったものです。1つの場の開催日は、この期間で年に約192日です
  • 目安の2.0ポイント:1着率の差で印を動かすかどうかの、この連載の中での目安です。万舟の割合には当てていません
  • 万舟:3連単の払戻が1万円以上。払戻の記録がないレースを除いています。普段の割合17.0%は、4コースにA1がいないレースでの値です
  • 払戻の中央値と決まり手:揃える前の値です。人気の順位は数えていません
  • 1コースがまくりで負けたレース:まくりで勝った舟が4コースだった割合です。まくり差しは含みません
  • コースごとの比較:他のコースにいるA1の数を揃えると、2コース6.0、3コース5.9、4コース5.7、5コース4.4、6コース2.8ポイント。隣り合うコースの差は、見分けられる最小の差(約0.47)より小さいものがあります
  • 場ごと:1場ずつ、年と1コースの級別で揃え、入れ替えは1,000回です。前後1.4ポイントは、1場あたりの入れ替えの揺れ(標準偏差約0.72)の約2倍です。場の違いが偶然を超えるかは、24場をまとめた差に各場の入れ替えの分布を足して作った1,000組の「場ごとの数字の散らばり」と比べています(実際の散らばりは1.31ポイント、偶然なら平均0.72・最大1.07)
  • 前半と後半:2017年から2021年と、2022年から2026年8月11日で、場ごとの下がる幅を出し直しています。2つの順位の相関は0.64。上位6場のうち津・芦屋・浜名湖、下位6場のうち蒲郡・尼崎・丸亀は、両方に入りました
  • 場を分けるもの:インの強さはA1がいない時の1コースの1着率、まくりの決まりやすさはA1がいる時に4コースがまくりで勝った割合、普段のスタートはA1がいない時の1コースと4コースのスタートタイミングの差の平均(フライング・出遅れ・欠場を除く)。場ごとの下がる幅との相関は、順に0.14、マイナス0.07、0.56です(相関は、24場の2つの数字の並び方がどれだけ揃うかをマイナス1から1で表したもの)。0.56は、24場の並びを10,000回入れ替えた分布と比べています(同じ強さ以上が出たのは約220回に1回、3つ試した分を掛けて約70回に1回)。普段の遅れが0.01秒大きい場ほど、下がる幅は約0.7ポイント大きくなります。常滑を外すと相関は0.68になりますが、説明のための値で、検定はしていません。普段の遅れには、その場でダッシュになる割合の違いも入っています
  • 約0.2艇身:時速80km(秒速約22m)で、びわこの平均の遅れ(0.03秒弱)の間に進む距離(約60cm)を、舟の長さで割った値。スリットを通る速さは、スローとダッシュで違うため、目安です。舟の長さは約3mとしています
  • 風と波:レースごとに記録された風速と波高。場・年・1コースの級別で揃え、入れ替えは1,000回です。風5m以上と2m以下の開きは丸める前の値で1.8ポイント、波6cm以上と2cm以下の開きは3.1ポイント。風速と波高の相関は0.74。波の3段を揃えて風で分け直すと4.8・5.5・6.6、風の3段を揃えて波で分け直すと4.8・5.8・7.9ポイントです。風向きは方角で記録されていますが、今回は場ごとの水面の向きに合わせていません。安定板の装着や周回の短縮も分けていません
  • タイミング別の表:スタートタイミングの記録がない5,068レース(フライング・出遅れ・欠場など)は入っていません。場・年・1コースの級別で揃えています。タイミングで分けているため、はっきり遅れたA1の組には、調整の不調やフライング持ちなど、事情のあるレースが混じり得ます
  • スリットの前後の分解:4区分の割合の差(タイミングの差で付く分)と、同じ区分の中での1着率の差(スリットの後で付く分)に分けた近似です。足すと5.5ポイントで、全体の5.4と僅かにずれます。場ごとに同じ分解をすると、スリットの後で付く分の24場の散らばりは1.20ポイント(ラベルを入れ替えた200回では平均0.69・最大1.04)、タイミングの差で付く分は0.35ポイント(平均0.23・最大0.34)で、どちらも偶然を超えますが、場による違いの大半はスリットの後の分です
  • 分け方の数:この記事では、年・場・級別・レースの種類・水面・タイミングなど、多くの分け方で数えています。1つ1つの段の差は、目安として読んでください
  • 舟券:出走表の枠番で数えています。回収率は、払戻の合計を買った金額の合計で割ったもの。同着は払戻を全て足しています。単勝の払戻の記録がない1,100レース(返還など)を除いた537,170レースが対象です
  • 回収率の揺れと揃え方:揃えた差は、場・年・1号艇の級別(枠番)で揃え、場×開催日を単位に100回引き直した標準偏差の2倍を揺れとしています。1号艇の単勝マイナス0.3(揺れ0.8)、4号艇の単勝プラス1.4(1.9)、4号艇の複勝プラス5.1(1.7)、1号艇の複勝マイナス1.7(0.7)ポイント。風は、風5m以上と風2m以下で揃えた差を出し、その差の差を取っています。1号艇の単勝はマイナス5.0(揺れ2.3)、4号艇の単勝はプラス7.3(5.6)、4号艇の複勝はプラス4.5(4.5)で、揺れを超えたのは1号艇の単勝だけです。風の組み合わせは探索的に見つけたもので、事前に決めた比較ではありません
  • 6号艇A1:6号艇がA1だった118,233レース。回収率は揃える前の値です
  • 1号艇の3着以内:着順の記録から、1号艇が3着以内に入った割合です。レース数は、4号艇A1で1号艇B1が31,007、4号艇A1でなく1号艇B1が167,975
  • 図:スタートの挿絵を除き、全てこの検証の集計から描いています。1節の図は大きさのイメージで、縮尺は正確ではありません
  • スタートの挿絵:画像生成AI(Gemini)で作ったイメージ図です。隊形の説明のためのもので、実際のレースを写したものではありません
  • 揃えていないもの:モーター、その日の調子、隊形(スローかダッシュか)、風向き、安定板

集計期間 2016/11/1 から 2026/8/11 / 3,571日・538,268レース
出典:公式サイト 競走成績(Kファイル)・番組表(Bファイル)。この期間の数字は固定で、更新されません。

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